医師からの応援メッセージ

症状が気になって、鏡をみたくない。悲しい気持ちで毎日を過ごしている、なんてことありませんか？そんなときは何回か深呼吸をしてみましょう。前向きな気持ちになれますよ。 
何事も前向きな気持ちで臨むことが道を拓くと、私は信じています。

さまざまな症状に対して、つらい思いをされている方も多くおられることと思います。どうか、お悩みや苦しみを一人で抱え込まないでください。 
現在、アトピー性皮膚炎には多くの治療選択肢があり、その中にあなたに合う治療法・薬剤がきっと見つかります。

アトピー性皮膚炎は、外用治療でコントロールできるのが理想ですが、ご提案できる全身的な治療があるかもしれません。 
経済的な負担が大きいと思われても、症状で失うものの方が大きい可能性もあります。 
新しい未来に一歩踏み出してみませんか。

アトピーの治療、今までよくがんばりましたね。つらいこともあったでしょう。症状に苦しめられてきたあなたは、日々のささやかな喜びや幸せを噛みしめられる方だと思います。他の人のつらさを想像できる方だと思います。
そんなあなたなら、治療もきっとうまくいきますよ。

近年、アトピー性皮膚炎についての研究が進み、治療の選択肢が増えてきました。皮膚の状態をコントロールできるようになってきています。山梨県内では、県内の皮膚科の先生方との間でさまざまな情報交換を行っています。一緒にがんばりましょう。

自分が病気のせいで、つらい、悲しい、悔しい思いをしているのに、誰もわかってくれない――。
本当にそうでしょうか？ご家族やお友達は、あなたを心配しています。あなたが心を開いてくれるその日を、何も言わずに待っていてくれる人がきっといます。

診療の際には、困っていること、治療の目標、生活習慣や仕事の内容、職場環境など医師に知ってほしいことをお話しになってください。
治療は⾧期間に及びます。患者さんが納得しなければ、続けることが難しくなってしまいます。医師にたくさんのヒントを与えてあげてください。

アトピー性皮膚炎は、アレルギーの病気です。何にアレルギーを持っているのか、調べて対策します。乾燥しやすいので、正しいスキンケアを行います。そして、かゆみや炎症を改善させる注射薬や飲み薬があります。いろいろな方法を組み合わせて、一歩一歩進んでいきたいですね。

アトピー性皮膚炎で悩まれている方には、新しい治療を必要としていらっしゃる方が多い一方で、さまざまな選択肢があることをまだご存じない方も多いと感じています。
症状はもちろん、治療方法に関する希望や悩みも主治医に打ちあけて、ご相談ください。

アトピー性皮膚炎の症状やつらさを、身をもってよく知っていらっしゃるのは、患者さんです。そして、その治療法についてよく知っているのは、医師でしょう。
お互いに知識を共有し、力を合わせて、病気と闘えれば何よりです。